はじめに
先日、滋賀県で初めて開催されたすまいるあくしょんアイデアソンに参加してきました。正直なところ、最初は「少人数で県の職員さんの話を聞くだけかな?」なんて軽く考えていたんです。
ところが、実際に参加してみると、自分たちの理想や夢をどうやって実現していくのか、その具体的な方法を1日かけてとことん突き詰めていく、とんでもなく濃い内容でした。終わる頃には頭が痛くなるほどで、「こんなに頭を使ったのは久しぶりだ!」って思わず声が出ちゃいましたね(笑)。
今回は、そんなすまいるあくしょんアイデアソンに参加して感じたことを、まとめていきたいと思います。
アイデアソンって?
今回のイベント名にもなっている「アイデアソン」。聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんね。
**アイデアソン(Ideathon)**とは、「アイデア(Idea)」と「マラソン(Marathon)」を組み合わせた造語で、ある特定のテーマについて、参加者がチームを組んで集中的にアイデアを出し合い、具体的な解決策や企画を短期間で生み出すイベントのことです。
滋賀県が「かっこいい」と思った瞬間
私は生まれてずっと滋賀県に住んでいますが、正直、心の底から「滋賀っていいな」と思ったことは少なかったかもしれません。でも今回、滋賀県がこんなにも熱い思いで「なんとかしたい!」と、県民の課題や未来に真剣に向き合ってくれていると知って、本当に驚きました。そして同時に、「滋賀県で生まれてよかった」と心から感じたんです。
人の力は集まるとこんなにも力強い!
今回のアイデアソンのテーマは「子ども」。子どもを中心とした社会を実現するためにどうすればいいのかを、参加者全員で考えていきました。
それぞれの思いや夢を語り合う中で、最終的には6つのグループが誕生しました。
- 引きこもりで居場所をなくした子どもたちに救いの手を差し伸べる取り組み
- 子どもが自由にSOSを出せるアプリの制作
- 高校生の主体性を伸ばす、アグレッシブな職場体験の実現
- 滋賀県の自然に触れることで、改めてその良さを感じてもらえる自然体験
- 子育て世帯の不安や辛さを軽減するための解決策を考えるグループ
- 若者がもっと自由に会社を立ち上げられるよう、資金援助に向けた取り組み
どれも本当に素晴らしいアイデアばかりで、それぞれの参加者が違う立場から滋賀県について考えるからこそ見えてくる世界があるんだな、と改めて気づかされました。
本当は全部実現してほしい!と思いましたが、今回はこの中から一つだけ選ばれるということで、どのグループも全員を納得させられるような資料作成に熱心に取り組んでいました。
私が参加した子育て支援チームの奮闘
私が参加したのは、「子育て世帯の不安や辛さを軽減するための対策」を考えるグループでした。私自身、2歳の子どもがいる現役パパということもあり、子育てで得た経験がきっと力になれる!と思い、このグループを選びました。
グループには、現役の保育士さんがいらっしゃり、「親が元気ではないと、子どもを幸せにすることはできない」という、はっとさせられるお話をしてくださいました。また、私たちに助言してくださる先生からは、「最近、お母さんがパートに行っているけど辛そう」と、高校生が泣きながら話していたエピソードを教えていただき、子育て世代が抱える現実の厳しさを改めて感じました。
そこで私たちは、少しでも子育て世帯が安心して暮らせるように、滋賀県ができることはないかを考えていくことになったんです。
意見の発散から具体的な提案へ
まず、一人ひとりに付箋が配られ、思いつく意見や課題をどんどん大きい画用紙に貼っていく意見発散の作業からスタート。まるで頭の中を全部吐き出すかのように、たくさんの付箋が貼られていきました。
次に、出た意見をグループ分けして整理する収束のフェーズへ。たくさんの情報の中から共通点を見つけ出し、課題の核心に迫っていきます。
そしてそこから、私たちは具体的な提案をチームとしてまとめ、発表しました。その中で浮かび上がってきた大きな問題点は、「子育て世帯に向けたポータルサイトや補助金はあるのに、民間は知らないし、うまく使えていない」という現状でした。
そこで私たちのチームは、現在あるサービスをどうすれば民間にもっと伝わるのか、そしてどうすればもっとわかりやすくなるのか、という点に焦点を当てて具体的な解決策を考えていくことになりました。既存の情報を「届ける」ことの重要性を痛感した瞬間でしたね。
実際に参加してみて
滋賀県を良くしたいと考える機会なんて、普段の生活の中ではなかなかありません。
今回のような取り組みに参加することで、新しい気づきや、普段出会えないような人たちとの出会いがありました。そして、もしかしたらこの出会いから、さらに素晴らしいアイデアが生まれることもあるのかもしれない、と未来への可能性を感じました。
最後に
最後に、最年少で参加していた高校3年生が言った言葉が、とても心に響いたので紹介したいと思います。
「偶然の出会いは人を変える」
だからこそ、人が出会える場所を作っていきたい、と彼は語っていました。
本当に素晴らしい言葉でした。私も今回のアイデアソンで、たくさんの素敵な「偶然の出会い」に恵まれました。この経験が、これからの滋賀県をさらに良くしていくきっかけになることを願っています。
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