「人の役に立っている」を実感し、自信を持って過ごせる毎日
介護の仕事は、ご利用者様やそのご家族から直接「ありがとう」という感謝の言葉をいただく機会が多いのが大きな魅力です。困っている方がいて、そこに介護士が手を差し伸べることで問題が解決される。このシンプルで分かりやすい構図だからこそ、「自分が役に立っている」という喜びをダイレクトに感じることができます。
考えてみてください。私たちはなぜ仕事をするのでしょうか？もちろん、お金のためという側面もあります。しかし、もっと深く掘り下げると、「人に喜んでもらいたい」「人の役に立ちたい」という気持ちがあり、その上で「自分は社会に貢献している」と実感したいからこそ、私たちは仕事をしているのではないでしょうか。そして、この「役に立っている」という実感こそが、私たちの自己肯定感を高め、自信を持って毎日を過ごすことに繋がるのです。
他の仕事との違いから見えてくる「感謝される喜び」
どんな仕事も最終的には誰かの役に立っています。例えば、私の妻は保険の営業をしていますが、これもまた人々の生活を支える大切な仕事です。しかし、保険の仕事は、事故や怪我といった万が一の時に保険が適用され、お金が支給されることで役に立ちます。そのため、感謝される瞬間がいつ来るか分からず、直接「ありがとう」と言われる機会も少ないかもしれません。自分の仕事が人の役に立っているのか分かりにくいと感じることもあるでしょう。
人は「人の役に立ちたい」という気持ちが仕事の原動力となっているため、感謝される機会が少ないと、「自分は存在してもいいのか」と自己肯定感が下がってしまうこともあります。しかし、介護の仕事は、支援したその場で感謝の言葉をいただける機会が非常に多く、自分の行動が直接、誰かの助けになっていることを実感しやすい環境です。
私が介護の仕事で感謝された具体的な経験
以前、訪問介護でご利用者様の排泄介助を行っていた時のことです。そこに娘さんがいらっしゃり、「いつも助かっています」と声をかけてくださいました。
ご本人様にとって、ご家族に排泄の介助をしてもらうことは、非常に羞恥心を伴う行為です。また、ご家族様の中には、親が弱っていく姿を受け入れられず、介護に抵抗を感じる方も少なくありません。自分の親だからこそ、普段は使わないようなきつい言葉が出てしまったり、素直になれなかったりすることもありますよね。
そこで、私たち介護士が第三者として介入することで、ご本人様とご家族双方のプライバシーを守れるだけでなく、口喧嘩が少なくなったという嬉しい変化もありました。私たちが間に入ることで、お互いに程よい距離感が保たれ、ご本人様も娘さんも表情が穏やかになっていきました。
実は、娘さんは親の介護のために仕事を辞めようか悩んでいらっしゃいましたが、私たち介護士を利用することで仕事を続けることができています。娘さんにとっても精神的に安定することで、冷静に対応できるようになっていたのです。これらの気づきから、第三者の介入がいかに大切かを強く実感できました。専門職として支援することで、ご本人様だけでなくご家族からも感謝される喜びを深く感じることができ、この感謝の言葉が、私の「役に立てている」という実感をさらに強くし、次への活力となっています。
まとめ
介護の仕事は、時に大変なこともありますが、「自分が人の役に立っている」と実感できる、非常にやりがいのある仕事です。直接感謝される機会が多いからこそ、自己肯定感を高く保ちながら、自信を持って働くことができます。また、介護の仕事は、直接的な感謝を通じて自己肯定感を高めるだけでなく、人としての成長や、専門性を深めるキャリアの道も開きます。
もしあなたが転職や進路で迷っているのであれば、人の役に立つ喜びをダイレクトに感じられ、日々の自信に繋がる介護の仕事を、選択肢の一つとして考えてみませんか？
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