あらすじ
皆さんこんにちは!
今回は「認知症」について触れていこうと思います。
認知症はよく聞く言葉ですが、内容は複雑で理解するのに時間がかかります。
そのため、今回は難しい言葉はあまり使わずに、わかりやすく説明できたらと思います!
認知症とは
介護現場で5年勤めても難しいと感じる・・・
しっかりしろよ・・・
がんばります!
わかりやすく説明していきます!
認知症は6つに分けることができます!
記憶障害
記憶を思い出したり、新しいことを覚えることが困難になる
見当識障害
時間や場所、人など自分が置かれている状況が把握できない
遂行機能障害
目的を持った一連の活動を効果的に成し遂げるために必要な機能に障害がある
例えば「食べる」と言う動作にも(1)食事を認識し、(2)食べ物を口の中に運び、(3)食べ物を咀嚼し、(4)食べ物を飲み込むと言う手順があります。この手順が理解できずに「食べられない」「食べ方がわからない」と言うことになります。
失行や失認
失行 運動機能に問題がないにもかかわらず、日常的に行っていた動作や物の操作が困難になることです。上記の遂行機能障害と少し似ています。「歩く」「服を着る」などができなくなります。
失認 自分の身体の状態や自分と物との位置関係、目の前にあるものが何かを認識することが難しくなることです。例えば、目の前に消しゴムがあったとしても、それが消しゴムだと認識できません。そのため、鉛筆で書いたものを消す道具ということも理解できません。
注意障害
注意障害とは、脳の認知機能である高次脳機能の1つで、注意や集中が低下することで、必要な情報に注意を向けることが難しくなる状態です。
例えば「ミスが増える」「他の刺激に気が散って集中できない」など
空間認知障害
視力障害がないにもかかわらず、物体や人の顔を認識できなくなったり、距離感がつかめなかったりする症状です
これらが認知症になった時に現れる主な症状「中核症状」と言います!
難しいのでなんとなく覚えていただけるといいと思います!
それ以外にもあるのー?
それらの症状が重なり、引き起こされる認知症の行動・心理症状を「BPSD」と言います!
例えば「徘徊」「暴力」「幻覚」「幻聴」などですね!
認知症になると家族介護者の大きな負担になります。
しかし、一番苦しんでいるのは認知症になったご本人です!
そうなんだね・・・
ご本人が一番苦しんでいるだね
認知症の種類
認知症といっても種類があるんだよ!
どんなものがあるのー?
・アルツハイマー型認知症
・血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症 など
漢字がいっぱいでわからない・・・
ほんとだね(笑)他にもあるけど、ここで覚えるのは
「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」だけでいいよ!
なんで二つだけでいいの?
認知症の大半を占めるのは「アルツハイマー型認知症」と「血管性認知症」なんだ!
脳にβたんぱく質とタウたんぱく質の異常蓄積を引き起こします。
発症後20年間ほどはほとんど症状が見えず、その5年後に、物忘れが主症状の「アルツハイマー病」によるMCI(軽度認知障害)の時期があり、認知症を発症した後に「アルツハイマー型認知症」となります。
アルツハイマー型認知症は、徐々に進行し10〜15年の経過で死に至ることになります。
脳梗塞や脳腫血などが原因で引き起こされる認知症です。不整脈や糖尿病など、脳梗塞をきたしやすい疾病が血管性認知症のリスクになります。
アパシー(著しい意欲・自発制の低下)やうつ状態、パーキンソン病状などの運動障害のほか、構音障害(呂律がまわらない)や嚥下障害(噛む・飲み込む動作)も早期に見つかります。
ざっくりまとめるとこんな感じ!
ポイントはアルツハイマー型認知症は発見が遅いが、
血管性認知症は早期に見つかるところかな!
わからないところも多いけど
なんとなくわかったよ!
認知症の種類は説明してもらったけど
認知症の人の接し方はどうしたらいいの?
そうだね!
次は認知症の人の関わり方を説明していこう!
ここでは、「家族がどのようにして認知症に関わっていいか」説明していくよ!
認知症との関わり方
①否定しない!
②受容する(受け入れる)
認知症の方と関わるときのポイントは上記の二つだけです。これだけではわかりずらいので例文を作ってみました!
ご利用者(Aさん)介護職(Bさん)
とあるお昼後のお話です。
皆さんお食事を食べられて、テレビを見ながら休憩されているところでした。
介護職のBさんも、他のご利用者さんとお話をしていると、Aさんが話しかけてきました。
Aさん「私、ご飯食べていないの」
Bさん「Aさん!さっき食べましたよ!」
Aさん「いや、私だけ呼ばれていないの」
Bさん「私が部屋まで呼びに行って、一緒にご飯食べましたよ!覚えていないですか」
Aさん「私が間違っていると思うの?」
Bさん「そんなこと言っても、お昼ご飯は終わったので無理です。夕食まで我慢してください」
Aさん「私、本当に食べていないのに・・・」
本当はAさんは昼食を食べています。認知症の方にはよくあるお話しでした。
娘ちゃん!これを読んでどう思った?
介護職のBさんが正しいのはわかるけど、
Aさんが少しかわいそうだよ・・・
確かにね!
なぜ、こんなことになったと思う?
少し難しいな・・・
そうだね!
このお話のポイントは「どっちも正しい」ということなんだ!
えぇ!ご利用者Aさんが間違っているじゃないの?
そうなんだよ!
認知症の方は本当に忘れてしまってるため、食べていないことは「現実」なんだ!
お互い自分にとって正しいことを言っているから揉める原因になっているんだね!
これは、認知症とは関係なく、「否定すること」は関係性を作る上でしてはいけない事なんだ!
なるほど!
なら、どのように返せたらよかったの?
そうだね!
ここで大切なのが②受容する(受け入れる)なんだ!
受容ってなに?
受容とは、利用者のあるがままの状況、ありのままの現実を受け入れることだよ!
けして正しい状況でなくとも、一旦受け入れる。その上でお話をすることで、
相手に不快な思いをさせることはないんだ!
認知症の方は忘れやすいのではなく、本当に記憶にありません。中には思い出される方もおれますが、認知症が軽度の方ぐらいです。
記憶がなくなっているということは、「ご飯を食べていない」と話したAさんは事実を言っていたことになります。そのため、頭ごなしに否定はせず、一旦受け入れてみてください!
「そうだったんですね。もうお昼ご飯の時間は過ぎてしまったので、少しおやつ食べましか?お茶も出しますよ!」など、受け入れ、訂正、提案としてみると相手も不快な気持ちなることが減らせると思います!
まとめ
「ご利用者との関わりで正解などない」とよく教師に言われました。確かに、働いてみてそう感じることがあります。
ご利用者は一人一人違います。当たり前のことですが、対応を違ってきます。
相手を観察してから関わることはとても大切なことですね!
今回は認知症に触れてみました。認知症は奥が深いため、これからも記事にしていこうと思います。まや、気になることや質問があればコメントしていただけると幸いです!
一生懸命、わかりやすく解説しますので、これかもよろしくお願いします!
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